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風のうたた寝

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風のうたた寝
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風が好き。
もう一度
ささやかに気ままに暮らしてみたい。
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忌まわしいふるさとだけれど。

2018/07/08 21:50
僕はあなたを恨んでいた。
そう、この家に生まれたことを。そしてそこから逃げることだけを考え続けていたことを。

母よ。
ただ我が子たちだけのことを思い続けて年老いてしまった母よ。
養護施設の狭いベッドに横たわり、ぼんやりと虚空をみつめているあなた。

憎しみと悲しみは光りながら重なり合い落ちてくるかげろうの翅。

十八でふるさとを捨てたつもりでいた。
そうあなたを自分の中だけで独り占めするつもりで。

もうあなたに会うのもつらいと思う。
いったい何をしてきたのか。
ひたすら庇ってきてくれたあなたにいったい何をしてきたのか。

今さら取り返しのつかないことだから、
遠くで安らかに息を引き取ってくれることを祈っている。

苦しむ姿は見たくない。
忘れてしまった私を見たくはない。


たぶん、
故郷に帰るでしょう。
それはあなたがようやく全てのことから解き放たれ、
産まれたばかりのみどり児のように静かにねむっている故郷へ。





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ずっと昔の思い出

2018/05/19 20:39
先週40数年ぶりに上高地に行ってきた。

その時はまだ20歳の学生時代、テントを背負って前穂高に登って以来。

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ようやく体力も回復してきたけれど、いつ再発するかもしれない奥さんを伴ってちょっとしたハイキング。

当てどころのない自意識に絡めとられながら投げやりに歩いていたかもしれないあの頃。
それでもこの風景の中に立った時に、いろいろなわだかまりを何事もなかったように吹き抜けた風。


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前日までの雨もあがり青い空がくっきりと山稜を映していた。

また毎日元気で過ごせてくれたらいいと思う。
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山桜

2018/04/15 20:37
4月8日に吉野山に桜見物のためプチ登山。

今年はどこも開花が早くて、吉野でもすでに下の千本は桜若葉、中の千本では盛んに落花中、奥の千本だけが満開だった。

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この2年近く李朝時代の朝鮮史の薀蓄を語れるほど韓流の時代劇にはまり込んでいて、すっかりひきこもり状態になっていたけれど、久しぶりに山歩きをしたらその楽しさを改めて思い出した。

奥の千本の山々では杉の木が切り払われ、盛んに白ヤマザクラが植林されていた。
今はいくらか興ざめではあるけれど、数10年後にはここも見事な桜の山になるだろう。
人の手によって作られる自然、そして保たれる自然。
ようやく即座に否定することのない心境らしきものが出てきたような気がする。

それにしても、山桜のひかえめなたたずまいはこころをなごませてくれる。







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「築地」にて

2017/11/12 19:15
先日、京都博物館で開催されている「国宝展」に行ってきた。

見たかったのは、長谷川等伯の『松林図』。
初めて実物を見ることができた。

じっと眺めていると、いやでも想像力がかき立たされる。
抑制された静謐な画面は、おおぜいの見物客のなかでさえ
身じろぎもしない。
それぞれの人たちの固有の時間が吸い込まれてゆく。

奥さんと祇園で食事をしたあと、何十年か振りに河原町の「築地」に行った。
店内のたたずまいはあの頃と少しも変わっていなかった。

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板張りの階段を音を軋ませながらのぼり、柔らかい天鵞絨の椅子に座り、ウィンナーコーヒーを飲む。

その変わることない時間がうれしい。
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− タイトルなし −

2017/09/03 21:51
その朝、プリムスのガスストーブで湯を沸かしてカップ焼きそばを食べ終わったあと、
夜露に濡れたシュラフを後部シートにほうり投げてエンジンをかける。

痩せた土地に広がる白い花咲く蕎麦畑を横目に眺めながら走り続けるとさびしい峠にさしかかる。うっすらと朝靄にまとわれ黄葉したカラマツの林がどこまでも続くつづら折の坂道。
車を止める余裕もなく走り続けて峠に着く。

野麦峠。

明けたばかりの深い藍色の空の下、わずかに雪をかぶった乗鞍が光る。
昨日が初雪だったそうな。

「ああ、飛騨が見える」
戸板に背負った妹の最後の言葉。
ここがその場所だ・・・・・・。


ぼくはもうこれで充分だと思った。
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月明かりのメリーゴーラウンド

2017/09/03 20:55
萩原朔太郎、藤原定家、森田童子、チェ・ゲバラ、ピンク・フロイド、尾崎放哉、マーラー、葛西善造蔵、石川啄木
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

こんな脈絡のない人生だった。

ついに「自分を殺す」ことをできずに世間を睨んでいた。

自分勝手でわがまま放題に生きさせてくれた人に感謝とお詫びをしたい。
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愛しのへん顔

2017/02/02 19:36
とっても甘えんぼうで内気な娘だけれど、
こんなこともできるようになった。

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けど、
遊び相手をするとやっぱり疲れる。

そして今日、
奥さんが乳がんと診断された。

という悲喜こもごも。
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